キャリア共奏Labの濱野です。


前号に引き続き、
未来を洞察し、自身のキャリアを考える上で、
とても参考になる本を、紹介します。


「2040年の未来予測」
 成毛 眞さん 日経BP社
元日本マイクロソフト社長

———— 抜粋 ————

日本で米アップル「iPhone」が発売されたのは
2008年7月だ。今からたった13年前の
2008年の正月にはスマホがない景色が
日常だった。

我々の生活は、水準は大きく変わっていないのに、
テクロノジーが生活様式を根底から
変えてしまったのだ。
それが、スマホ登場からのこの約10年だった。

そして、これまでの10年よりこれからの
10年の方が世界は大きく、早く変わるだろう。

2030年には自動運転も空飛ぶクルマも、
ドローンでの配送も当たり前になると述べたが、
そのようなことを言うと「まさか」と驚かれる。
だが、みなさんが気付いていないだけで、
この未来は確実に起こる。

これから起きる新しいテクノロジーの変革は、
すでにいま、その萌芽があるということだ。

何もないところから、急に新しいものは
飛び出てこない。それを知って、
バカにするか、チャンスにするかは自分次第だ。

テクノロジー以外にも、「今日」には
これから起こることの萌芽がある。
現在を見つめれば、未来の形をつかむことは
誰にでもできる。


20年前のあなたの生活を想像できなっかった
ほどにテクノロジーが進展していることを
考えれば、自然がもたらす危機に対しても
解決策を示してくれるかもしれない。

地震も台風も温暖化も、これから20年先の
未来には、今、あなたが必死に考えている
光景とは違う景色が待っているはずだ。


幸せになるためには環境に適応
しなければならない。
生き残るのは優秀な人ではなく、
環境に適応した人であることは
歴史が証明している。

最悪の事態を想定しながら
未来を描いておけば、
あなたの人生はそれよりも
悪くなることはない。
そして、そのシミュレーションが
できていれば、
あなた個人に待ち受ける未来は、
何も知らずにいたときの景色とは
違ってくるはずだ。

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決して、明るい未来が書かれているわけではない。

人口減、少子高齢化、長い寿命による問題
年金、税金、医療費の問題。天災。

様々な切り口で、
現在を見つめて、未来の形をつかもうとしている。

そして、この本を読んで、
テクノロジーが進歩するであろう、
確実に起こる未来を知って、
バカにするか、チャンスにするかは自分次第。
とも書かれている。


自分が知らないことは、
なかなか受け入れることができない、
あるいは、
自分にとって、重要なことではないと
判断してしまいがちである。

自分が知らないだけなのに、だ。

前提をもたず、バイアスをかけず、
過去に起きたこと、
現在起きていることを勉強し、
理解した上で、
未来の形をつかむために洞察する。

「生き残るのは優秀な人ではなく、
 環境に適応した人であることは
 歴史が証明している」

未来について書かれている良書は多い。
そこには、
 「変えられない未来」
 「この未来は確実に起こる」
という言葉が並ぶ。

素通りせず、自分事として、
未来の形をつかむために、
出来る限り多くを吸収していきたいし、
この場でも、共有していきたいと思う。

「未来に向かって、自分らしく生きる」ために