【キャリア共奏 第0036号】
キャリア・カウンセラーの濱野です。
この週末、提出期限が間際となった知人の論文執筆のお手伝いをしたので、その感想を書かせて頂きます。
その論文は、彼が自分自身の仕事の専門性(強み)を明確化して、彼の企業の役員に、その専門性を訴求することを目的としたものでした。
イメージとしては、
希望の転職先の役員に、面談してもらう機会が与えられた。
その面談の事前審査として、キャリアを棚卸した上で、自身の専門性(強み)を論文として提出することがお求められた。
と言えば、イメージしやすいでしょうか。
彼は、羨ましくなるほどの実績を積んでおり、それを文章に表現するだけで十分ではないか?
私が、わざわざ手伝うことなんて、あるんだろうか?
と思っていました・・・その論文を読むまでは
でも、実際に目を通したところ、「彼の良さ・強みが、まったく表現できていない」というのが、第一印象でした。
数字で表すのは本来できないけれど、彼の強みの1/4も表現できていないのではないか、ぐらいに思いました。
もちろん普段の彼の文章力は、すばらしいです。
それでも、そうなってしまったということです。
他人から見れば明らかな強みも、実績のすごさも、自分では、なかなかわからないし、わかっていてもストレートに言葉として表現できない、ということなのだと思います。
振り返れば、私が自分自身の職務経歴書を書いた時にも、友人のキャリア・カウンセラーから、何度もダメ出しされたことを思い出します。
キャリアを振り返り、自分自身の強みを理解し表現する上で、第三者の関与は必要不可欠だと、改めて感じました。
明日も、続けます。