キャリア共奏Labの濱野です。
前号に続き、以下の書籍に書かれている
「フロー状態」
について、お話したいと思います。
「フロー体験とグッドビジネス
M.チクセントミハイ 教授
世界思想社」
純粋にその瞬間を楽しんでいる人
(すなわちフローを体験している人)
の意識は八つの条件に関連付けて
表現できると、書かれています。
それは、以下の八つの条件です。
①目標が明確
②迅速なフィードバック
③機会と能力とのバランス
④集中の深化
⑤重要なのは現在
⑥コントロールには問題がない
⑦時間感覚の変化
⑧自我の喪失
それぞれの詳細は、本を読んで頂きたい
と思います。
前号でお話した「チャレンジ」と
「スキル」のバランスは、
③に関するものでした。
今日は、⑦の「時間感覚の変化」について
もう少し、触れたいと思います。
——- 抜粋 ——–
時が過ぎる速さは「夢中になること」に
かかっている。すなわちどれほど精神が
集中しているかによる。
時間間隔がすべて同じだと考える理由は、
それ(60秒で1分、60分で1時間)が
まるで真実であるかのように時を計る
時計を発明したからである。
しかし、実際には、ずっと主観的に
時を感じているので、そのときどきで
時間は加速したり、あるいは減速したり、
または場合によってはじっと静止している
ようにも思える。フローにおいては、
時間の感覚はその時に行っている行動に
順応して変化するのである。
—–略 —–
時間は加速し、また減速します。
それはまるで自分の好きなように
たわむかのようです。
たとえば、精神集中が強まれば
遅くなります。
ほんとに難しいこと、つまり、
ふつうは時間がかかるようなことを
とても楽しいと感じると、
時間はあっという間に過ぎ去ります。
——————————
私は、1日は24時間 365日は、
誰にでも平等に与えられるものと
信じて疑いませんでした。
時間は私の命そのものであり、
何よりも大切にしようと考えて
きました。
その思いは、今も変わりません。
ただ、
「実際には、ずっと主観的に時を
感じている」
「フロー状態に入ることにより、
時間がたわむ」
という新しい気付きを得たことが、
この本を読んでの衝撃でした。
客観的に過ぎていく時間は、
たんたんと刻まれていくれけれど、
その時々に感じる主観的な時間は、
変化する。
特に、フローに入った時に、
ゆがみが大きくなるのだと理解した。
理解したというよりも、
そういう体験をしている。
みなさんにもないでしょうか?
集中がぐっと高まった時に、
えっ、もうこんなに時間が過ぎたの?
えっ、これしか時間が過ぎてないの?
不思議ですよね。
1日は24時間、誰にでも平等に
与えられている。でも、
もし、フローの状態が増加すれば、
もっともっと、自分自身の可能性が
広がるのではないか、
もっともっと、創造が加速する
のではないか。
そのためには、チャレンジとスキルを
継続的に上げていく必要が、
きっとあるということだろう。
そんな未来を楽しみたい。
主観的な時間感覚を加速させ続けたい。
自分自身のキャリアに、期待をし続けたい。
今日は、私の誕生日でした。
この1年が、素敵な1年でありますように。
hamano.takashi@career-kyoso.com