【キャリア共奏 第0034号】

キャリア・カウンセラーの濱野です。

昨日、言葉との新たな出会いを求めたいし、言葉を丁寧に扱っていきたい、ということを書きました。

新しい言葉と出会うことはワクワクするし、表現できる幅が広がるという点で、自分自身の成長を実感できる瞬間とも言えます。

一方で、カウンセラーとして、自戒の念をこめて、自分自身に言い聞かせていることがあります。

「相手が伝えたかった言葉の意味と、私自身が受け取った言葉の意味は、同じではない」

ということです。

先日紹介させて頂いた「念(おも)い」という言葉ひとつとっても、

先生が伝えたかった言葉の意味
私が受け取った言葉の意味
他の受講生が受け取った言葉の意味は、きっと違うと思います。

当然、ネットで検索すれば、言葉の定義は書かれているけれど、
自分が表現する「念い」と、他の人が表現する「念い」は、きっと違う。

自分が表現する「念い」ですら、ある文脈ではプラスの感情を表現しているかもしれないし、別の文脈ではマイナスな感情を表現しているかもしれない。

新しい言葉を知ることで、自分が語れる世界が広がるのは、これは間違いありません。

一方で、他の人が理解する言葉の意味と、自分が理解する言葉の意味

あるいは、他の人がその言葉を使って表現しようとする世界と、自分がその言葉を使って表現できるようになった世界とは違う。

そのことも知っておかなければいけない、そう思っています。