【キャリア共奏 第0053号】
キャリア・カウンセラーの濱野です。
先日受講した「ナラティブ・アプローチ入門」について、昨日のブログに記しました。
その講座での演習を通じて、頷きや相槌について、効果を体感しました。
カウンセリング(あるいは傾聴)を勉強された方なら、初期段階で体験していると思われる、以下の実習です。
二人一組のペアになって、向かい合いながら
①一人が話し続けて、もう一人は無表情で聴き続ける
②同様に一人が話し続けて、今度はもう一人は頷きや相槌を打ちながら聴く
相槌というのは、こういうものでしたね
「うんうん」、「へぇ~」、「そうなんですね」、「なるほど」とか、
①の無表情で聴き続けられた場合には、話している人は、とても話しづらくて、話につまり、聴く人は、相手の話していることが入ってこないというか、うわのそらになる
一方で、
②の頷きや相槌をしてもらえた場合には、話している人は、とても話やすく、聴く人も、相手の話していることがよく理解できます。
とてもシンプルな演習ではあるのですが、会話における頷きや相槌の大切さや効果を体感する上では、これ以上ないです。
頷きや相槌で、「会話(あるいは面接)に、リズムを刻む」といえば良いでしょうか。
聞き手が、頷かなかったり、相槌を打たなかったりすると、話し手は、話すリズムが作れないけれど、
たったこれだけで、話し手がリズムにのって、滑らかに話せるようになります。
会社の同僚、家族、友人と、二つの違いについて、是非試してみてください。
頷きや相槌、たったそれだけで、いつもより、会話が弾む、豊な会話になる感覚がもてると思います。
そして、効果を実感したら、今度は様々な場面の会話においても、是非、実践し続けて欲しいと思います。
豊かな人間関係、豊かな対人コミュニケーションを実現する第一歩に、きっとなると思います。