【キャリア共奏 第0063号】
キャリア・カウンセラーの濱野です。
昨日は、
同じ場所に居続けた人(同じ会社や職場に居続けた人)にとって、変わるための最初の一歩を踏み出すには、非常に大きな力が必要である。
足をケガした後のリハビリのように、まずは足踏みから始め、ほんのわずかな一歩、そうして大きな一歩が踏み出せるようになるのではないか。
そんな話をさせて頂きました。
今日も、続けます。
週末に走ること、ランニングすることが習慣になっている人(私)は、
週末になると、服を着替え、靴を履き、玄関に立つと、走り出そうという気持ちのスイッチが勝手に入ります。
そして、走り始めた後も、鍛えた体(心肺、筋肉等)で、なんなく10kmぐらいの距離なら平気で走り切っていました。
ところが、そんな普段から鍛えていた人でも、いったん足をケガすると(例えば、骨折とかすると。これも私)、日常生活でも、自由に体を動かすことができなくなります。
そうすると、あれだけ鍛えていたはずの体も、心肺の能力が低下し、筋肉も落ちて、さらには使わない周囲の関節や筋肉までも固くなってしまいます。
そうやって、ケガをかばいながら生活していると、歩くことすら面倒になって、どんどん運動量が落ちていきます。
そして気が付くと、あれだけ動くこと(走ること)が好きだったのに、動くことを習慣にしていたのにもかかわらず、服を着替えて玄関から一歩外に出ることすら、おっくうになってしまいました。
そこから再び、以前のように走れるようになる、躊躇なく一歩踏み出すためには、どうしたらいいでしょうか?
自己流で訓練し続ける、という方法もありますが、バランスを崩した体、筋力が落ちた体では、やはり危険が伴います。
正直、一歩踏み出すことも、走ることも怖い、という感覚になります。
歩くことから、少しづつ体をならしていくことをすれば良さそうですが、思ったように動かない体、極端に落ちた体力を目の当たりにして、ひとりで、気持ち・モチベーションを維持するのは、きついですね。
やはり、スポーツに詳しい理学療法士さんに指導を受けながら、リハビリをするのが良さそうです。
走ることを目標に、ちゃんと指導を受けながら、必要な筋肉を鍛え、関節を柔らかくし、歩く機能・走る機能を元に戻し、体力を戻しながら、走り続けるための準備をしていく。
課題を出されて、それを一つ一つクリアしていくこと、それに対する先生からのフィードバックがあること。
併走してもらっているような感覚、進歩している実感をもちながら、一歩を踏み出し、走り出せすまでの気持ち・モチベーションが維持できるのだと思います。
最初に書いた通り、同じ場所に居続けた人(同じ会社や職場に居続けた人)にとって、変わるための最初の一歩を踏み出すには、非常に大きな力が必要です。
きっとその大きな力を出すためには、訓練が必要なのだと思います。
簡単に、よいしょっていけるものではないと思います。
そんな時、その一歩を踏み出し、さらに、走り出していくために、そばで伴走してくれる専門家が心強い支えになるのではないかと思います。
足のケガなら理学療法士さん、キャリアならキャリアカウンセラーが、そんな役目を果たしているのではないかと思います。
変わるための一歩を踏み出そうと思った時、一人で悩まず、一人だけでがんばろうとせず、
まずは相談してみること、伴走してくれる人を見つけることが、一歩を踏み出し、走り始めるための入口、近道になるように思います。