【キャリア共奏 第0067号】

キャリア・カウンセラーの濱野です。

昨日に続き、私の手帳に書かれている言葉(文章)を紹介したいと思います。

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ひとつの所に留まり続けると、視野がどんどん狭くなっていくのに、その事実に気付かない。
だから、常に自ら変化をもとめ続けて行動している。
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この言葉も、手帳に書いてから相当な年月が経過しているため、

今となっては、何をきっかけに書いたのか、あるいは、何から書き写したのかも覚えていないけれど、

自分自身のキャリアにおいて羅針盤の一つとなってきたこと、今後もなっていくであろうことは、間違いないと思います。


同じような職場で、同じような人達に囲まれて、同じような仕事をし続けることで、

同じ価値観、同じ取り組み姿勢、同じような傾向の意見を持つようになる。

そして、阿吽の呼吸と言えば、聞こえはいいかもしれないけれど、予定調和で済ませてしまうことも増えきてしまうかと思います。


同じ場所に居続けるのは、とても居心地が良いですよね。

そこから一歩外へ出ることで初めて体感する「居心地の悪さ」や、

新しいことに触れること、体験することで起こる「失敗の機会」、「失敗した時の恥ずかしさ」の経験も減っていく。

結果として、情報収集の範囲もどんどん狭く偏ったものになるし、学習機会も減っていく。

だから、視野がどんどん狭くなっていく、ということだと思います。


ただ、このことの問題の根深さは、視野が狭くなっていくそのことだけでなく、自分がそういう状態にはまっているという事実に気付くことが、非常に難しいということだと思います。


だから、この言葉を長い年月、私が手帳に書いて、大切に持ち続けてきたのは、

「常に自ら変化をもとめ続けて行動している」

ことだけが、上記の状態にはまりこまない唯一の方法なのだと、感じとっていたからなのかもしれません。

今日こうして、この言葉を振り返る機会をもったことで、この言葉の深い意味、私のキャリアに与えた影響の大きさに、あらためて気づくことができたように思います。