キャリア・カウンセラーの濱野です。
今週は、様々な著者の言葉を紹介しながら、
「キャリアの選択、人生の選択を、自分自身で行うこと」
という視点から考えたこと、感じたことをお伝えしています。
写真家 幡野広志さん
「ぼくたちが選べなかったことを、選びなおすために」
幡野さんは、2017年の多発性骨髄腫を発病し、現在もご存命な写真家です。
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・・・略・・・
それでもぼくが人生に後悔がないといえるのは、すべてを自分で選んできたからだ。
進路を選び、写真という転職を選び、妻というパートナーを選び、その結果として、
どう控えめに言ってもかわいい息子に恵まれた。
自分だけの家族を、選びなおした。
病気になってからは友人たちも選びなおし、ますます人生が輝いていった。
いま、ぼくのまわりに「自分で選んでいないもの」はほとんど存在しない。
たくさんの方々への取材を通じて、あらためて思う。
進路でも、仕事でも、就職先でも、住むところでも、パートナーでも、
何かを選びはじめたとき、その人は自分の人生を歩きはじめる。
誰かに奪われかけた自分の人生を取り戻す。
ぼくはこれからも自分を選び、自分の人生を選んでいきたい。
・・・略・・・
幡野広志 「ぼくたちが選べなかったことを、選びなおすために」より
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人生の最期を意識した時、誰かの人生を生きようとは思わないだろう。
「自分で選んでいないものはほとんど存在しない」なんて言葉、
自分に言える日がくるだろうか?
「キャリアの選択、人生の選択を、自分自身で行うこと」
大変なこと、あえて取り組まなければいけないこととして書いたけれど、
もしかして、これって当たり前のことなのではないか?
そんな気にさえさせられた。