キャリア・カウンセラーの濱野です。


今週は、様々な著者の言葉を紹介しながら、

「キャリアの選択、人生の選択を、自分自身で行うこと」

という視点から考えたこと、感じたことをお伝えしています。


大宅邦子さん
「選んだ道が一番いい道 いつも小さなすてきは見つかる」

大宅さんは、ANA初の「65歳定年まで飛び続けた伝説の客員乗務員」です。

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・・・略・・・

「もしもこの道を選ばなかったら」と考えたとしても、道は選び直せません。

「CAでなく教師になっていたら?」

「独身でなく家庭をもっていたら?」

そう考えても、すでに自分が選んだ道を歩いているのですから、意味がないのです。


何が正解かはないでしょう。

教師も楽しかったかもしれないし、主婦も楽しかったかもしれない。

でも、選ばなかった道は自分の道ではないのです。

選ばなかったほうの道のことばかり考えては、人は生きていけません。

後ろ向きのまま、前へ上手に歩ける人などいないからです。


選ばなかった道は忘れる。

それは後悔なく迷わずに生きていく秘訣かもしれません。

・・・略・・・

大宅邦子  「選んだ道が一番いい道」より

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大宅さんの言葉、

「選ばなかった道は忘れる」は、

逆に言えば、

「選んだ道なんだから、もしもこの道を選ばなかったら」

なんて考えても仕方がないことだ。

そう言い変えることができそうです。


キャリアの選択、人生の選択を、自分自身で行うことなく、

なんとなく過ごしていると、

何か自分に都合の悪いことが起こった場合、

「もしもこの道を選ばなかったら」

「なぜ私だけがこんな目にあうのだろう」

そんなふうに考えてしまうのかもしれません。


もしこれまで、

キャリアの選択、人生の選択を、自分自身で行ってこなかった

ということであれば、

変えるにしろ、変えないにしろ

自分自身で「選ぶ」ための時間をつくる必要がありそうです。


今のままで良いと自分で気付けば、

今のままでいることを選んだのですから、

目の前のことに一生懸命になれば良いのだと思います。


今週末は、台風で外にも出られそうもないですし、

キャリアを振り返る時間を、意図的に作ってみてはいかがでしょうか