【私自身のスキルアップの行動記録】
先週日曜日の6月7日に、日精研(日本・精神技術研究所)のキャリアコンサルタント(CC)更新研修を受講した。
2018年に資格を取得して依頼、4回目のCC更新研修の受講となる。
https://www.nsgk.co.jp/kojin/cc/technical#practice-career
講座名:演習で学ぶキャリア・ストーリーインタビューの実践(技能講習)
講師: 文川 実先生
コロナの影響で、Zoomでのオンライン開催となった。
当面は、カウンセリング関連の勉強会も、この形態での開催がスタンダードになるだろうし、自身が行うカウンセリングもオンラインの比率が高くなるであろうことは容易に想像がつくので、場に慣れるという目的もあり、参加させて頂いた。
午前中は講義が2時間程度あり、午後からはペアでのキャリア・ストーリー・インタビューの実習という流れだった。
講師の先生や事務局のみなさんの準備がとてもきちんとされており、オンライン環境ではあったが、対面と違わず期待以上のものが持ち返れたと思う。
内容は、キャリア構成理論を提唱したマーク・サビカス博士のキャリア・カウンセリングで用いる、キャリア・ストーリー・インタビュー(CSI)の理解と実践であった。
マーク・サビカス博士は、スーパー、クライツ、ホランドの下で学ぶことができた大変稀有な経歴をもった博士である。
また、今回学んだキャリア構成のためのカウンセリング(キャリア・カウンセリング)は、職業ガイダンス(ホランド他)やキャリア教育(スーパー他)に続く、キャリア支援の第三のパラダイムと呼ばれている。前の二つにとってかわるものではなく、転職を前提とした流動化の激しい、現代の職業環境に対応するために、さらに付け加えられた理論である。
演習では、CSIの流れにそって、問いかけを行っていった。
「導入の質問」、「ロールモデル」、「興味・関心」、「次のステージに適合するための台本」、「解決のヒント」、この後に時間があり、かつ熟練のカウンセラーであれば、「捉われ」の質問を行うが、今回は省略。
そして、この結果に基づき、ライフポートレートを作成した。
私自身は、今回はクライアント役としてCSIに関わり、数時間の演習ではあったが、自分自身の声に耳を傾けることができた。
出来上がったライフポートレートには、私自身が今まさに直面している転機を乗り越えるために必要な言葉、転機を乗り越えるためのストーリーが紡がれており、勇気を与えられるものであったとともに、CSIの本質の一部を垣間見れた気がした。
詳細な講座内容ついては、これ以上の説明は避けたいと思うが、一連の流れにそったインタビューとライフポート作成を、ペアで体感できたことで、書籍に書かれているだけでは、なかなか理解できなかった点もクリアになり、今後、より理論を深く理解し、実践で活用していく上での入口には立てたのではないかと感じた。
なお、事前課題として、以下の書籍を一読することが求められた。
「サビカス ライフデザイン・カウンセリング・マニュアル -キャリア・カウンセリング理論と実践-」
私自身は、上記の書籍だけでは、キャリア構成理論やキャリア・カウンセリングがなかなか理解できなかったため、合わせて以下の書籍にも目を通した。
「サビカス キャリア・カウンセリング理論 -<自己構成>によるライフデザインアプローチ-
後者の書籍のほうが詳細に解説されており、読む順番としては逆のほうが良いように思う。
また、本講座のキャリア・ストーリー・インタビューの体験後(受講後)に、再度、両書籍に目を通すことで、より理解を深めることができた。
実践の中で自然な流れで活用でき、相談者のニーズへの対応幅を広げられるよう、カウンセラー仲間の協力も仰ぎながら自分のものとしていきたい。