【私自身のスキルアップの行動記録】

一昨日、日本産業カウンセラー協会の月刊誌、「JAICO 産業カウンセリング 6月号」が届いた。

今月の特集は、「HSPを理解する」だった。

HSP(Highly Sensitive Personの略)は、「とても敏感な人」のことであり、5人に1人という高い割合で存在するらしい。
一説によると、日本人では、もっと割合が多いというデータもあるようた。

内容としては、大きくは以下の4つである。
①HSPの基礎知識
②HSP臨床の第一人者で十勝むつみのクリニックの長沼睦雄院長が、医療の立場からの分析
③HSP専門キャリアコンサルタントのみさきじゅりさんが、自身のHSPとしてつらい経験からキャリコンを目指したこと、HSPの特長的なキャリアのペース等を説明
④HSPを親しみを込めて「繊細さん」と呼ぶ、HSP専門カウンセラーの武田友紀さんが、適職へのアプローチや、HSPの方が自分の本音を知る方法・繊細さをプラスにかえる方法、また、産業カウンセラーとしてできること等を説明

平易に書かれた、とてもわかり易い内容の特集でした。


私自身は、特集の執筆者の一人である武田友紀さんが、4月11日の「世界一受けたい授業」(日本テレビ)で、繊細さん(HSP)についてお話しされているのを偶然見たことをきっかけで、興味を持つようになった。

TVでの説明を見た時に最初に思ったのは、「これって、自分のこと?」であった。
5人に1人、つまり20%もいるのだから、自分がそうであってもおかしくはない。

番組終了後、すぐに、武田さんが書いた本をamazonで注文し、読ませて頂いた。
『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本』

繊細さは、生まれもった気質である可能性が高く、「鈍感になる」「気づかずにいる」ことができないといった特長があること。
自分の繊細さを克服すべき課題ととらえるのではなく、いいものとしてとらえる。そこが出発点であること。
繊細さんは、五感のうちで感覚が特に鋭い感覚があり、人によって異なること、さらに、外部(五感)の刺激から受けるダメージを減らす工夫として、刺激を物理的に防ぐ方法等が紹介されていた。

自分が「繊細さん」なのか否かはわからないが、この本を読むことで、私自身は、聴覚と臭覚の感覚が特に鋭いことを意識できるようになり、本で紹介されている方法を試すことで、ダメージを減らす工夫に取り組んでいる。

「繊細さん」という素敵なネーミング、そして内容的にも心が落ち着く、この本はとてもお薦めです。
相談者の気持ちを繊細に感じとる力をもったカウンセラーの中には、特に、この本に共感できる方も多いのではないかと思います。

『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本』 飛鳥新社